現行のIAS第1号「財務諸表の表示」に取って代わる新しい基準となるIFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」(以下、基準案)が2024年第2四半期に公表予定であり、2027年1月1日以後に開始する事業年度から適用が予定されている。 基準案では、損益計算書に営業区分、投資区分、財務区分の3区分を新たに...
損益計算書では、多くの企業は売上総利益や営業利益を表示していました。営業利益の算定方法は必ずしも統一されておらず、持分法による投資損益を含むか含まないかなどの違いが見られました。また、MD&Aでは損益計算書でも表示される業績指標に加えて、調整後営業利益や調整後EBITDA、コア営業利益等を用...
意外な反応としては、アナリストなどからIFRSで開示された数値が従来の日本基準だとどうなるかという質問が少なからずあったということです。IFRSでは特別損益項目を区分表示することができないため、通常の営業収益、営業費用と臨時の利益・損失が一緒に表示されることとなります。業績の予測...
1.財政状態計算書の表示科目に関する基準 IFRSでは、財政状態計算書に表示すべき情報として、以下(a)~(r)の金額を表す項目を掲記することが要求されています(IAS第1号「財務諸表の表示」第54項)。ただし、当該項目は、財政状態計算書上で性質や機能の違いにより区分表示することが必要となる項目を列挙...