中学の卒業式の日。あいさつに来たセイジを見て、社長の種村英明さん(44)は「この子なら大丈夫かな」との第一印象だった。「自動車整備工場はどこも人手不足。いちから育ててみようと思いました」 学園に来るまでのセイジは「自分なんてどうなってもいい。どうにでもなれ」と自暴自棄だった。