5月、東京の歌舞伎公演には多彩な作品が並ぶ。歌舞伎座「團菊祭」に出演する市川團十郎、明治座「奮闘公演」の座頭、市川猿之助に意気込みを聞いた。(増田愛子) ■祖父・父から継ぎ、4度目上演 「團菊祭」で父・十二代目の「十年祭」として、青年武将・信長の天才ゆえの苦悩といらだちを描いた、...
歌舞伎座7月公演夜の部で上演される「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」は、初役コンビによる舞台。恋しい人のためなら自分の命も犠牲にする――。そんな一途な娘、お舟役に挑むのは、中村児太郎。強欲な父、渡守の頓兵衛を市川男女蔵(おめぞう)が演じる。 平賀源内(福内鬼外)が書いた...