震災で最大15メートルの津波が押し寄せ、墓石は倒れ、遺骨の一部も流出した。追い打ちを掛けるように、東京電力福島第一原発の事故で避難指示が出され、震災から4年近くが経っても野ざらしのままだった。
宮城県の村井嘉浩知事は、同県内の死者が「万人単位」との見通しを示している。戦後、死者・行方不明者が1千人を超えた自然災害は10回発生。これまで犠牲者が最も多かったのは阪神大震災だった。 明治時代には、1896年の明治三陸地震津波で約2万2千人の死者・行方不明者が出ている。大正時代には...