その鑑別法として,尿中赤血球容積分布曲線(RVDC)と尿中赤血球の形態を位相差顕微鏡などで定量観察する方法がある.RVDCは測定が簡単で熟練を必要とせず,判定が客観的で,出血部位診断に優れている.また,多数の検体を短時間で分析できるため,集団検診における尿潜血陽性者のスクリーニング検査として...
泌尿器科受診以外の尿沈渣検査から発見された膀胱癌の2症例【はじめに】膀胱癌は泌尿器科癌で最も発生頻度が高く60∼70歳にピークがあり、男性が女性の2∼3倍多く発生している。また、多くは血尿を伴い約80%が尿潜血陽性であり、血尿により膀胱癌の発見となることが多い。今回、血尿の自覚症...