産の冷凍網ノリの収穫作業が30日未明、本格的に始まった。少雨続きで河川から供給される栄養塩濃度が低い状態が続き、張り込み作業が2週間近くも遅れた今季の冷凍網。県東部では「例年ほどではないが、まあまあの状態の黒いノリ」が採れたという一方、県西南部には、色落ちが進んですでに7割の網...
県有明海漁協によると、今季の養殖が始まった直後の秋芽網ノリは好調な出だしだったが、すぐに赤潮が発生。少雨で河川からの栄養塩の流入も少なく、栄養塩不足が深刻になった。 年が明けても少雨による栄養塩不足は続き、消えない赤潮にも悩まされた。このため、冷凍網を張る時期が例年より...
また、21年度に有明海沿岸4県で市民706人にアンケートをした福岡大講師の開田奈穂美さんは、「干拓事業では、実際には河川氾濫の防止効果はないのに、諫早や島原の市民の間では効果があるという回答が多かった。開門調査を実現するには、漁業や農業に関係のない沿岸住民にも、開門による変化のメ...
有明海の干満差は最大6メートルと日本最大だ。多くの河川からミネラルが豊富な窒素やリンなどの栄養分が流れ込む。それが、うまみたっぷりのノリを育む。 ツヤのある黒紫色。口どけがよく、香ばしく甘みがあってのど越しもいい。生産量は全国の半分以上を占める。 だが、ここも温暖化と無縁...