高炉は鋼材製品のもとになる粗鋼をつくる巨大な設備。品質の高い粗鋼を効率的につくれる利点がある一方、酸化鉄である鉄鉱石を石炭で還元するため二酸化炭素を大量に排出する。 一方の電炉は鉄スクラップを溶かして再生させる。品質やコストに課題が残る一方、二酸化炭素の排出量は少ない。
「2030年に成果を出すには、このタイミングで(二酸化炭素〈CO2〉の排出量が少ない)電炉に着手しなければいけない。八幡製鉄所ができて120年。10年後に脱炭素に対応できなければ、130年で歴史を閉じることもあり得る」 日本製鉄の橋本英二社長は5月10日の決算会見でこう訴え、九州製鉄所八幡地区(...
鉄鋼大手JFEスチールは1日、生産の中核設備となってきた高炉の一部を、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない電炉に切り替える方針を明らかにした。鉄鋼業界はCO2排出量が製造業で最も多く、脱炭素に向けて対…
は、兵庫県加古川市に構えている高炉を2基から1基に減らし、電炉1基を新設する方向で検討していくと発表した。二酸化炭素の排出を抑える狙いがあり、2030年代半ばの実現をめざす。生産能力や従業員も減らす方向という。 高炉は鋼材製品のもとになる粗鋼をつくる巨大な設備。品質の高い粗鋼を効率的に...