-IIが存在し,その陽性率はそれぞれ60%を越えている.そして,その関係は互いに相補的であるため,両者の測定が診断能を向上させ,二者を併用した陽性率は80 %を越えている.他方,肝内胆管癌ではCA19-9およびCEAが診断に有用で,陽性率は約70%であるがCA19-9では胆管閉塞などの影響を考慮する必要...
あるいはさまざまな治療的介入に対する薬理学的反応などと相関する客観的な指標である」と定義される.腫瘍マーカーはバイオマーカーのひとつであり,アメリカ食品医薬品局(Fbod and Drug Administration:FDA)は乳癌領域ではCA15-3,前立腺癌領域ではPSA,大腸癌領域ではCEA,膵癌領域ではCA19-9など...
(対象と方法)1994年3月から2000年5月までの6年間に来院した進行性尿路上皮癌(N2-3,M1)41症例を対像とした.薬剤はIFM (2g/m~2),5-FU (750mg/m~2),ETP (100mg/m~2),CDDP(20mg/m~2)をそれぞれ連続3日間投与し,原則として3週毎に繰り返した.また,化学療法施行前に,血中CEA,CA19-9,...
上皮性悪性腺瘍(卵巣癌)については,腫瘍マーカーとして一般にCA125,CA19-9,CA72-3,CEAが用いられる.上記のマーカーはいずれも術前に悪性であることを診断する意味では特異性が高いとはいえないが,術後の治療効果判定や再発の指標としての有用性が報告されており,なかでもCA125が最も有用で...