著者らは1984年,間質性肺炎?肺線維症に対す る世界初の血清マーカ一であるKL-6を発見し た.1986年特許を申請し,1989年間質性肺炎に関 する最初の論文を発表した1'2).特許申請から13 年後の1998年12月診断薬として認可,翌年6月 医療保険の適応を受けたものである.2013年度の 日本における測定検...
特発性間質性肺炎患者(IIP)29例で血清KL-6を測定し疾患活動性診断での有用性を検討した.活動 性IIP群11例,非活動性IIP群18例の間で血清KL-6億は有意差が見られ(p<0.001活動性IIP群2,546±1,703U/ml, 非活動性IIP群795±385U/mlで,同時に測定した血清LDH,CEA,P-III-P,7S collagenは有意差が...
成人領域で間質性肺炎の活動性の指標として注目されている血清KL-6および肺サーファクタント蛋白質D(SP-D)について,胎便吸引症候群(MAS)における比較検討を行った.出生時の平均値は,血清KL-6ではMAS群(n=50)218.2(+-)18.5U/ml,肺病変のない正期産新生児(コントロール群;n=50)161.1(+-)9.1...