HCVに感染しているか否かの診断方法は,最初にHCV抗体スクリーニングを実施する.HCV抗体陽性の場合,追加試験としてHCV核酸増幅検査などでウイルスの有無を確認する方法が今までの流れであった.2003年3月に新たな方法として,高感度HCVコア抗原測定法が開発上市され,同年の老人保健事業検診の肝炎ウイル...
あったことより,HCV抗体陽性者において,AST/ALT比はHCV血症および肝病変の有無を予測するのに有用と思われた.血中HCVRNA量およびHCVgenotypeの分布は,肝機能異常を有するC型慢性肝炎例と有意な差はなかった.また血中HCVRNA陽性例のうち,肝組織所見がnonspecificchangeで19ヵ月以上肝機能正常であった症...