Alpha-fetoprotein (AFP)は原発性肝癌·胎児性癌で高値を示す腫瘍マーカーであるが, 1970年Bourreilleらによって初めて血清AFP高値を呈する胃癌が報告されて以来,多くの症例が報告され,一般的に早期から肝転移を来しやすく,予後不良なタイプといわれている. 今回我々は根治度Bの手術を施行し,組織...
再発時に血中AFP値の再上昇を欠いた縦隔原発胚細胞性腫瘍を経験した.症例は16歳男性で, 前縦隔腫瘍の診断で1995年5月腫瘍摘出術を行い, 血中AFP値は5,490ng/ml から373ng/ml に低下した.併合奇形腫の病理組織診断を得, 術後のmodified PVB therapy で血中A... SI Watanabe,S Suehiro,T Ueno...
に再測定したところ,肝細胞癌が臨床診断 される3年前,2006年から高感度AFP-L3分画が上昇し続け,切除後に正常化していたことが 確認された.高感度AFP-L3分画は,AFPの上昇と肝細胞癌の臨床診断に先行して異常高値と なる症例もあり,肝細胞癌のhigh riskグループを抽出する腫瘍マーカ一として有用と...