量子情報通信は,絶対安全な暗号通信(量子暗号)や,従来のシャノン限界を打破する大容量通信(量子通信)を実現する技術として期待されている.一方,その最新理論は人類に課された最終的な通信性能の限界をも明示する.究極の情報通信技術の姿と現在の取組みの現状をまとめる. 机译:期望将量子信息通信作为一种技术来实现突破常规香
近年,量子情報通信,量子暗号,量子コンピュータ等の, 量子状態を積極的に利用した情報通信技術が提唱されている。これら新ししい情報通信処理技術の中で現在の技術と決定的に異なる点は,情報を電荷の量や,光の強度に符号化して行うのでなく,量子状態に符号化し,その量子の状態の情報を通信や計算に用いる...
情報理論的安全の可能性を持つGauss-Yuen型ランダム暗号の実現法として光通信量子暗号Y-00(量子ストリーム暗号)が提案されて以来、その基本モデルを基礎として、それらに対する安全性の評価理論の確立を目指した研究が開始された。この新しいランダム暗号の概念は従来の暗号理論の枠組みと多少異なって...