第169回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日、東京都内で開かれ、芥川賞は市川沙央さん(43)の「ハンチバック」(文学界5月号)に、直木賞は垣根涼介さん(57)の「極楽征夷大将軍」(…
19日に決まった第168回芥川賞・直木賞の受賞作4作は、どのような点が評価されたのか。選考委員の講評から振り返る。 芥川賞に決まったのは、井戸川射子さん「この世の喜びよ」と佐藤厚志さん「荒地の家族」。「同時受賞となった2作が最初から高い評価を得ていた。2作受賞に反対の委員はいなか...
19日に決まった第169回芥川賞・直木賞の受賞作は、それぞれどのような点が評価されたのか。選考委員の講評から振り返る。 芥川賞は市川沙央さんの「ハンチバック」(文芸春秋)に決まった。「最初の投票から圧倒的な支持を得て、2回目の決選投票はありませんでした」と、選考委員を代表して平野...
【直木賞】冲方丁「骨灰」(KADOKAWA)▽垣根涼介「極楽征夷大将軍」(文芸春秋)▽高野和明「踏切の幽霊」(文芸春秋)▽月村了衛「香港警察東京分室」(小学館)▽永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」
芥川賞に市川沙央さん、直木賞に垣根涼介さんと永井紗耶子さん決まる ――いまの気持ちを教えて下さい。 わたしは強く訴えたいことがあって、去年の夏に初めて純文学を書きました。それが「ハンチバック」です。こうして芥川賞の会見の場にお導きいただけたことは非常にうれしく、我に天佑(...