しかし,血清PSAのみを生検の基準値とするには癌発見の特異度が低いので,年齢階層別PSA基準値1),% freePSA2),PSA density(血清PSA値;ng/ml/前立腺推定容積ml),PSA velocity(血清PSA値の増加;ng/ml/年)などが,その向上のために用いられている(表1)3)。ただし,それぞれの基準は生検を行うため...
前立腺特異抗原(PSA) 良性の病気である前立腺肥大症がある男性では濃度が上昇し、前立腺がんの男性ではかなり高い値になることが多い。PSAの濃度が高い男性は、さらに医師の診察を受けるべきである。 がんのスクリーニングに有用なことがあり、治療後の再発検出に役立つ。
唯一の例外は、PSA(前立腺特異抗原)による前立腺がん検診ですが、後述するように、前立腺がん検診ですら意見が分かれています。 腫瘍マーカーによる検診の有効性は不明確ですが、害はあります。わかりやすい害は偽陽性です。腫瘍マーカーは、がんではないにもかかわらず高い数値を示すこ...
なぜなら,腫瘍マーカーは腫瘍細胞以外に正常細胞からも産生され,炎症,加齢,妊娠などにより上昇する場合もあり,症状や身体所見,他の検査結果を総合して判断しなければならない.腫瘍マーカーが有用となるのは進行したがんの場合が多く,腫瘍マーカー単独でがんの存在を診断できるものはPSAなど少数...