と治療前後の造影CT及び血管造影の画像所見との対比検討を行った.進行肝細胞癌の中で,腫瘍の境界が不鮮明で,淡い染まりを有し,微細な血管が増生した症例26例中9例(35%)でPRを認めた.これとは対照的に,腫瘍境界が鮮明で被膜様構造を認め,強い腫瘍濃染を示し,太く拡張した腫瘍血管が増生した症...
ウイルス性慢性肝疾患患者の経過観察中に肝の炎症性偽腫瘍が発見された2例を報告する.症例1は49歳男性.HBs抗原陽性.腹部エコーにて肝S3に直径15mmの腫瘤を認めた.この部位は造影CTにて早期相にて濃染し後期相にてwash outされた.血管造影にて同部位は濃染し,肝細胞癌と診断し辛術を施行した.病理...