近年,アロマテラピーが補完代替医療として注目され,終末期の疼痛緩和や周産期の不安緩和,ストレス緩和など臨床医学のさまざまな領域で採り入れられている。緩和ケアの主流は薬物療法であるが,外科手術後の痛みに対しては,看護的なケアである罨法や精油を用いたマッサージにも有用性が報告されている。