そう切り出され、夫を襲った運命を聞かされたわたしは、血の気が引いて床にへたりこんでしまった。夫を日本に送る手順を相談する声を遠くに感じながら、いったいこれからどうやって生きていけばいいのだろう、そんな自分勝手なことばかり考えていた。 おみやげを楽しみにねと笑って出かけ...