従来、極低炭素鋼板の歪時効発現機構としては,固溶Cの転位固着1)や炭化物による析出強化2)が広く受け入れられてきた.しかしながら,従来より170°Cでの時効挙動にはフェライト粒径1)や粒界に存在する固溶Cが影響する3)ことが報告されており,また最近ではフェライトの降伏応力に粒界に偏析した固...