幕末明治に活躍した絵師、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)(1831~89)は奇抜な着想と奔放な筆遣いで「画鬼」と称された。直木賞候補となっている、作家澤田瞳子さんの歴史時代小説『星落ちて、なお』(文芸春秋)は、そんな奇才を父に持ち、画業を継ぐことを運命づけられた娘の物語。導きの星が流れ...