2003年、エッセイストの酒井順子さんが、自虐を交えて書いた「負け犬の遠吠(とおぼ)え」(講談社)の出版から20年が経った。政府が「異次元の少子化対策」を打ち出す今、肩身の狭さを感じる「負け犬」も少なくない。子どもがいない生き方について書き続けてきた酒井さんは「正論にはある種の...