それでいてなお、このようなことをいうのは、町に一本の案内標もなく、観光客をめいわくなとばかり、バスの時間などめちやめちやにあしらわれては、折角の美しい天草のため惜しまれるからである。 六時半すぎ、本渡帰着 三月二十五日 早朝五時半起床。風のすつかり落ちた朝の大矢崎の港は、ほ...