全米図書賞に多和田葉子さんの「献灯使」 翻訳文学部門 2018年11月15日14時18分 米国で最も権威のある文学賞の一つ「全米図書賞」が14日発表され、ドイツ在住の作家、多和田葉子さん(58)の「献灯使(けんとうし)」が、今年から加わった翻訳文学部門で選ばれた。 多和田さんは1960年…[続きを読む...
2014年の代表作「献灯使(けんとうし)」は原発事故を想起させる厄災後の日本が舞台だ。107歳の壮健な男は、ひ孫をケアしながら、仮設住宅で細々と暮らす。子どもたちはカルシウムを摂取できず、パンを食べると歯がぼろぼろになるほど、体が弱い。 暗い近未来を描いたディストピア小説と評され...
多和田葉子さんに、未来と向き合う「心構え」を聞いた。 ――小説「献灯使(けんとうし)」の107歳の主人公は、ひ孫のもろい体を心配する一方、タコのようなひ孫の動き方は人類の進化…