お針子は人形と共に日々、物作りにいそしんだ。グウェンの動かぬ手にハサミを握らせ、寄り添うように針と糸で布を縫った。夜になると、ふたりで一緒に食卓の下へ潜って、決闘ごっこを繰り広げた。ハサミと銀食器のぶつかる音が、ろうそくに照らされた台所に響いていた。
その総量はコグ=マウ自身の質量と体積の数倍にも及んだが、どうやら彼は、この世界の物理法則とは無縁の存在であるらしい。コグ=マウに遭遇してなお比較的正気を保つことができた者は、彼の巨大な口からしたたり落ちては地面を溶かしてゆく苛性酵素を目にして、これこそが驚異の大食を可能にする...
味方のものも含め、自分の周りのあらゆる古代魔術を召喚すると、すべてを犠牲にして真なる氷で世界の裂け目をウォッチャーもろとも封印したのだ。裂け目のあちこちで凍てつく霧の巨大な柱がうなりをあげ、辛うじて逃げ延びた定命の戦士たちはそこで目にしたものに正気を失った。 これは、...