2014年に発刊した「昆虫はすごい」(光文社新書)は、昆虫好きだった元少年のみならず、女性や若者にも広がった。農業や牧畜、奴隷制に至るまで、昆虫の世界には人間に通じる普遍性があると論じてみせた1冊は、この分野では異例のベストセラーとなった。 「社会の構造は、根本的には昆虫も人間も一...