2020年初頭、まだ中国の武漢から断片的な情報しかなかったころは、新型コロナはインフルエンザ程度の感染症ではないか、という楽観論もありました。武漢での致死率(感染者中の死亡者の割合)は高かったのですが、重症例の感染だけが診断される一方で軽症例は診断されないまま見逃されていたと考えれ...
2020年の日本では新型コロナが流行したにもかかわらず、超過死亡はなく、むしろ例年よりも全死亡数は少なくなりました。さまざまな要因が考えられますが、理由の一つは感染対策によりインフルエンザをはじめとした呼吸器感染症が流行しなかったからでしょう。 2021年の超過死亡数はまだ速報値の段階...
国内では11月下旬現在、インフルエンザの感染者数は、新型コロナウイルスの流行が始まるまでに比べればかなり少ないものの、微増傾向が続いています。今後、どの程度の規模で流行するのかは、どのような種類のインフルエンザウイルスが流行し、人々がその種類に対して過去の感染やワクチンからどれ...