アダム・スミスは,『国富論∥諸国民の富』の著者として,また自由放任主義の経済学の祖として,そのイメージが確立している.しかし,それは古いスミス観である.彼の生きた時代と思想形成の過程をたどりつつ,近代化とナショナリズムという,まさに現代に通ずる視点からスミス像を描き,『国富論』の...
十八世紀英国の資本主義勃興期に、「見えざる手」による導きを唱えて自由主義経済の始祖となったアダム・スミス。彼は手放しの自由放任主義者ではなくフェアな自由競争を主張し、『道徳感情論』では利己心の自制を説き、『国富論』では政経癒着による独占と特権を批判した。現代日本社会が抱える問題点...
《アダム・スミス》是中央公論新社出版的图书,作者是堂目 卓生。内容简介 政府による市場への規制を撤廃し、競争を喚起することによって経済効率を高め、豊かで強い国を作るべきだ――「経済学の祖」アダム・スミスの『国富論』はこのようなメッセージをもつと理解されてきた。しかし、スミス...