「何だか友達のように聞えるねえ。」「だからやっぱり、姉ねえさんが可いじゃあないかえ。」「でも円髷に結ってるもの、銀杏返だと亡なくなった姉様ねえさんにそっくりだから、姉様だと思うけれど、円髷じゃあ僕は嫌だ。」 と少年は素気そっけなし。「じゃあまるであかの他人なの?」「...