後期高齢者に最も多い臨床病型は心房細動からの心原性脳塞栓で,その一次·二次予防として抗凝固療法の有用性が確立されている.したがって,積極的な薬物介入が求められるが,実際に抗凝固療法が行われている高齢者はいまだその一部に過ぎない.高齢者は特有の... 岩本俊彦,小山俊一,渡辺大介 - ...
抗血小板療法,抗凝固療法を継続して行ったが,約5カ月にわたって症候の軽快,悪化の変動をきたした。最終的に症状は軽快し, MRIでも梗塞巣は出現しなかった。 進行性脳梗塞の病態であったと考えられ,左中大脳動脈分枝の狭窄と心房細動の合併がその原因と思われた。早期診断,早期治療開始と継続により,...