「またか。いい加減にしてよ」。揺れが収まると、智江さんはストーブを消した。 □ 親子は10年前のあの日、同じ部屋で揺れに襲われた。智江さんは3歳の娘と0歳の息子の頭を守りながら思った。「津波が来る。電話しなきゃ」