『幸福論』や『三位一体論』第十三巻や、またここで主に取扱う『告白』第十巻()で、アウグスティヌスは、我々すべてが幸福を求めるという命題を議論の出発点に据て、そこからある場合には幸福の条件として永久.不変の欲求対象たる神を導き出し、ある場合には永遠の生がなければならぬという説...