昨年春に息子が大学に進学し、この先、何をテーマに、どう歌を詠んでいくのか、問い直す日々が続いたという。 久しぶりに思い出したのは、陶芸家・富本憲吉の「模様より模様を造るべからず」という言葉だった。すでにある模様を利用して次の模様を造るのではなく、一回一回、自分の目で...