尋常性天疱癒移行期には皮膚のみに水疱,びらんを認め,抗デスモグレイン1抗体高値,抗デスモグレイン3抗体低値陽性を示し,皮膚型尋常性天疱瘡の所見を呈した.ELISA法による抗デスモグレイン抗体の測定は,臨床診断や治療効果の判定のほか,稀ではあるが自験例のような病型移行例の把握においても有...
50歳男性.2000年6月より顔面,口腔粘膜,躯幹に水疱,びらんが出現した.病理組織学的所見,免疫細織学的所見により尋常性天疱癒と診断した.初診時の蛍光抗体...
二重膜濾過血漿交換療法(DFPP)を施行した天疱瘡患者3例を対象とし,経過中血清総IgG値およびELISA法を用いて測定した抗デスモグレイン(Dsg)抗体価を詳細に検討した.DFPPは週2回連日で施行し,1回の血漿処理量は2.9±0.3l(平均値±標準偏差),施行回数は平均17.3±5.8回で,いずれの症例においてもDFPPは...