尋常性痤瘡は,毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内 分泌的因子),角化異常,細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患である(林ほか,2008).本疾患は二キビまたは ァタネと呼称され,思春期以降に発症し,青年期以降には 自然に軽快し,本邦では90%以上の人が経験する.現在, 日本皮膚科学会編尋常性痤瘡...
女性の心血管疾患有病率が閉経を境に上昇することはよく知られており,その主な原因 はエストロゲン低下による脂質異常であると推定されている. 本稿では,閉経が糖?脂質?インスリン抵抗性に与える影響を中心に述べる.インスリン抵抗性が閉経に与える影響は,別稿(p387)をご参照いただきたい. ...