さいたま市の浅原昭生さん(62)が、集落から人のいなくなった「廃村」と出会ったのは、約40年前のこと。訪れた廃村は全国で1千カ所を超え、元住人の思いを本にまとめてきた。「廃村は縮小する日本の今後を考えるヒントになる」と語る。 大学生のころ、新潟県内を旅した。地図には、海沿いに三つの集落が並んで…