君の右手にはいつか買った小説 あれ、それって左手だっけ 一つでいい 夜の日差しの一つでいい 君の胸を打つ、心を覗けるほどの感傷を 一つでいいんだ 夏に舞う雹のその中も手探りで行けることを 君の目は閉じぬことを 僕の身体から心を少しずつ剥がして ...