東の海の彼方、沿岸に点在する廃墟とともに、その名前すら忘れ去られた王国のことを知る者は極めて少ない。そして、愛ゆえに王国を破滅に導いた、愚かな若き支配者のことを知る者はさらに少ない。万民にとって大いなる脅威となった――いや、脅威となり続けているその男の名