それは邪悪なる者に,悪の無意味さを知らしめる式. 第三の魔法,と少年は救済の名を指し示した. 絶対正義など存在しない. ルーラー 裁定者は悩み足掻きながら,前に進み――遂に立ち止まる. 誰も傷つかない.誰も絶望しない. ならば,それは正しいのか. もし正しいと言うのならば――「彼...