万が一の備えに 「リンパ腫」を知ろう 囲碁グッズ 朝日新聞SHOP第43期囲碁名人戦七番勝負 記念扇子発売 井山裕太名人に張栩九段が挑戦する第43期囲碁名人戦七番勝負の記念扇子。井山名人の揮毫は「無」、張挑戦者は「志」。販売価格:2100円(税込み) 朝日新聞囲碁取材班 公式Xアカウント ※Xのサービス...
10連休目前の4月25日の対局。当日は山下敬吾、六浦雄太戦も行われ、この2局が平成最後の名人戦リーグとなった。 とにかく石の方向が注目された一局と言える。碁の深化が始まったのは、幕府の保護を受けた江戸時代から。多くの盤上のことわり、常識、知識が積み上げられた。それが平成末期にきて...
対局開始の午前10時まで約20分。彼は検討室にある観戦記の切り抜きを眺めて過ごした。 余は青づくしのいでたちで現れた。濃い青のスーツにネクタイも同色系でそろえた。ワイシャツもうっすら青い。青が大好きなんだとか。きっと勝負ウェアだろう。1勝3敗同士のこの碁。落とせばリーグ落...
しかも、盤上からAIのニオイが漂ってこないのも痛快だ。本局解説の小松英樹九段は「おかしな言い方ですが、何物にも頼らず自分の力だけで勝っているように見える」という。ただし、まったくAI流を勉強していないわけではない。「考え方はもちろん調べます。その上で何を取り入れるかがポイ...
最終ラウンド全4局を決着順に掲載して、本局が最後の一戦。激闘の今期リーグを締めくくった一局である。 リーグ残留を決めていた山下は盤上に集中するのみ。ご存じのように、第33~35局の結果によって陥落3人は高尾紳路、黄翊祖、余正麒に確定したが、河野は負ければリーグ落ちの可能性があっ...
「ことしこそは」あるいは「ことしも」と決意を新たにして盤に向かうはずだ。名人位を失ってリーグに戻った高尾紳路も、前期リーグ落ちから即復帰の羽根直樹も、「ことしこそは」のグループと察する。 しかしちょっとした事故があった。日本棋院東京本院5階の個室対局室と記者室の暖房が故障...
ところが、後になって重大なことがわかる。局後、山下が帰ったあとで潘解説者は黄と一緒に棋院に残り、盤上に石を並べて検討をした。「詳しく調べてみると、下辺の黒を取り込んだ時点で、細かいながら白よしになっているようなのです」と潘解説者。